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昨日の24時間テレビでも、歌われていましたね。

「千の風になって」。
千の風になって、いつもあなたと一緒にいます...。

どこか永遠を感じさせる、とても素敵な曲です。

この歌を聴くたびに、胸に浮かぶ一遍の詩があります。
千の風、とは違った視点を持つこの詩...。

スペイン、フランコ政権の内戦の際に銃殺された、
詩人:ガルシア・ロルカ。

ジプシー歌集の中のひとつ、「暇乞い」。

 私が死んだら バルコンは開けたままにしておいて

 子供がオレンジの実を食べる 
 
 バルコンから私はそれを見るのです

はじめてこの詩を読んだ時、涙が出てとまりませんでした。
一体、この詩人は誰?何?

背筋が震えるって、こういう事なんだなぁ...。

「詩を読む」というよりも、
言葉の持つ空気感、
押し寄せてくる絶対的圧迫感、そして訪れる開放に、
身をゆだねていた私でした。

劇作家でもあった彼は、余りある才能を持ったまま、
偶然にも今日(1936年)8月19日早朝、銃殺。

彼は今でもバルコンに立ち、
窓の外から、オレンジや、
麦の穂が揺れるのを見つめている事でしょう...。

スペインの風に吹かれながら...。


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