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今日、8月6日は広島原爆記念日。

戦争も知らない、遠く離れた北海道の私にも、
「原爆」にまつわる小さな思い出があります。

小学生の頃、よく漫画を読んでいた私。
あの頃は、戦争を題材としていた物も、僅かでしたがありました。

でも、それはひとつの読み物。
あまりピンとはきませんでした。
ただ、怖い、なんだか解らないけれども、怖いって気持ち。

高校に入り、ひとりの先生と出会いました。
その先生は、子供の頃、広島で被爆したそうです。
年齢からいって、物心がつくかつかないか、ぐらいではないでしょうか。

先生は、ただ一言、「私は被爆者」、そう言っただけでした。
別段、原爆の悲惨さを語るわけでは、ありませんでしたが、
時折、窓の外を、とても遠い目で見つめていました。

覚えてる言葉は、「被爆者」という言葉と、
「太宰らしい照れだな...」という言葉....。

とても静かな無口な先生だったゆえ、
その遠い目と太宰治を語る口調だけが、私の心に残っています。

遠い目のその先は、一体何を見ていたのかな...。
それはいまだに私の中に「気になる部分」として残っています。

もう一人、家庭科の先生。
この時期になると、やはり思い出してしまいます。

家庭科室の隣に、家庭科準備室というものがあり、
いつもそこに先生はいました。

先生の机の横に書棚があって、そこには、
「はだしのゲン」がほぼ全巻揃っていました。
「みなさん、どんどんここから持っていって読んでください。」

乙女心には、とても衝撃的な内容でした...。
布のように垂れ下がった皮膚を引きずり歩く姿、
大八車をひきながら歩くゲン...。
華麗な漫画を見慣れていた私達には、
ショック意外のなにものでもありません...。

でも、現実に起こった事なんですよね...。
はだしのゲンは、「原爆」の全てではなく、
「一部分」なんですよね....。

家庭科の先生は、私達に、
「いろいろな事から目をそらしてはいけない」という事を、
教えてくれたような気がします...。
「化学調味料に頼っては、舌がバカになっちゃいますよ。」とも..。

時代は流れても、過ぎていっても、
ポイントポイントで、
「過去を語る」「過去を知る」
「そして現実をみつめ、未来をも見つめる」、
という事を教えてくれた先生達に巡り合った、
私の小さな、8月の思い出です....。

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